でも、ドラマを見る前は、きっと泣くだろうなと思っていたんですが、案外ぐっと来なかったのが不思議で。「一人に……」のトシさんの台詞も、もっと痛々しく聞こえるかとも思ったんですが、割とするっと聞けてしまいました。
箱館に至るまでの苦難が描写されてないので、トシさんの切羽詰ってる状況に、見ている側が没入できなかったんでしょうか。それとも、市村くんのシーンがいきなり始まってしまって、あれよあれよという感じに流されちゃったからでしょうか。何となく肩透かしな感じでした。
「最期の1日」を描くのですから仕方がないかもしれないのですが、ちょっと残念だったような気もします。や、別に泣きたい訳じゃなかったですけど(汗)。
あと、時折どうしようもない違和感もありました。
例えば、私の思い描く箱館でのトシさんというのは、箱館政府の幹部とは一線を画していて、噛み付きもしなければ、馴れ合ったりもしないんですが、昨日の彼は思い切り噛み付いてましたよね(笑)。誰が降伏しようとも、俺は俺の道を行く、というのがトシさんらしいのでは。
噛み付くのも違うと思いましたけど、頼ったりするのは激しくダメ出ししたいです。間違っても、榎本に「俺はどうすりゃいいんだ!」なんて言って欲しくなかったですよぉ。
それと、二百歩譲って、一さんは会津に残っていいですけど(未だに一さんは箱館まで一緒に行って、遺品を預かって来るという、「燃えよ剣」説を支持している!)、自分からそれを言い出すのは、ちょっと違うような気がしました。
ほら、「俺がいる限り、新選組は終わらない!」と叫んじゃった人ですから。トシさんのいる箱館と、一さんのいる会津の両方に新選組があるんじゃ、ドラマにならないじゃないですか。やっぱり箱館に一緒に行って、でも、もう負けるという時に、一さんを箱館から落として、新選組を終わらせない、ってのがいいなぁと……妄想炸裂ですね(笑)。
でも、シンプルに、「会津に残ってくれ」「承知」の方がよかったなぁ、と……。
ただ、榎本がかっこよかったですよねー。びっくりしました。
かつてこんなかっこいい榎本を見ただろうか、と振り返ってしまいました。榎本武揚が主人公のドラマが大昔ありましたが、それよりかっこよかった(笑)。こういうキャラの立て方はさすが三谷幸喜です。感服しました。
総じて、「満足していない」なんですけど、山本耕史のトシは綺麗でした。オダギリのハジメさんも素敵でした。そこは大満足!
本日も敬称略でお送りしました。
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